旅立った人 [館長日記]

ブログが中断していた半年間。宇多津というか自分の身の回りでは、いろいろあった。

仕事帰り、たまに立ち寄る大熊酒店。そこの常連さんで、最古参の吉田正さん(常連さんたちからは、“よっさん”との愛称で呼ばれてました)が、病で旅立たれた。

もう引退されていたが、一度、宇多津の復元塩田で塩づくり体験した際にも、手取り足取り教えていただいた。塩水を塩田にまく、「浜かい」の名手で、もんだれ杓をふるってまく塩水が霧のようになり、虹ができていたのが印象的だった。

そして、塩田だけでなく、大熊さんでの角打ちでも、店奥のいつもの指定席で、やさしく迎えてくれていた。吉田さんの雄姿は、研究ノートの「宇多津 角打ち文化宣言」でも紹介しているので、ぜひご覧いただきたい。

私にとって、大熊さんでの角打ちは、仕事疲れを静かに吹き飛ばしてくれる、大切な時間と場所だ。最初はおそるおそる、常連さんたちの片隅に加えてもらい、段々となじみのメンバーの一人になっていく過程が、しみじみ楽しかった。もしも、吉田さんがあの場にいなければ、大熊さんの常連になれたかどうか、あやしいものである。

ありがとう、吉田さん。お世話になりました。


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